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涅槃(ねはん)の道場 [四国八十八ヶ所(日記)]

平成22年4月29日から平成22年5月5日まで、ゴールデンウィークを利用して第8回目の区切り打ちに行ってきました。
5年を要してようやく香川県入りです。

今回は第65番三角寺をスタートして予定では第86番志度寺まで打つ予定でしたが、諸事情により予定が狂い、第83番一宮寺を打ち、第84番屋島寺手前まで進めて打ち終わりました。

残す第88番大窪寺までは土日を利用すれば、あと1回四国に渡ればたどり着けます。
なかなか時間が取れないので難しいですが、長い歩き遍路の旅もようやく終止符が打てそうです。


今回は八十八カ所中、最高峰を誇る第66番雲辺寺(標高927m)にも行ってきました。

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日本の山は斜度が急なので、きつい道は特に「遍路転がし(へんろころがし)」と呼ばる難所となっています。

今回の雲辺寺もそのひとつです。私は曼陀峠からアタックしました。
七田から曼陀峠までは急な山道が続きますが、そのあとはずっとなだらかな稜線上を歩くので気持ちのいいルートでした。

でも、一番きついと感じたのは、雲辺寺から麓までの下り。
延々と続く下りは脚にダメージを蓄積させ、下りきった時には脚がガクガクでした。


第73番出釈迦寺には、我拝師山の頂上に奥の院があります。
ここには「捨身ヶ嶽禅定(しゃしんがだけぜんじょう)」という修行場があります。

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奥の院までかなり厳しい登りが続き、奥の院の裏から禅定場に行くことができます。
大変ですが、すごく景色もいいので余裕のある方には是非登られることをお勧めします。

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第75番総本山善通寺は弘法大師の出身地です。

四国八十八カ所の札所はこじんまりした所も多いですが、ここは違います。

京都の大寺院のような規模を誇り、観光客も多いです。

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ここまで来れば残りわずか。
札所間の距離も短いので、1日のうちで何箇所も廻ることができるので嬉しくなってきます[るんるん]

第8期の最後の札所は第83番一宮寺でした。

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結願まではもうすぐです。
ただ、このブログの終わりはマダマダ先になりそうです(笑)

次は第84番屋島寺。この屋島の山頂にあります。

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次はいつ四国に行けるかわかりませんが、できるだけ早く戻ってきたいです。


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お遍路している人ってどんな人が多いか? [四国八十八ヶ所(基本知識)]

車遍路、バスツアー遍路 : 中高齢夫婦(特に老年者が多いです。)

自転車遍路 : 大学生~中年(ほぼ男性で、MTBやランドナーでのロングツーリング装備ですが、たまにママチャリ、リカンベント、リヤカーなどの変化球あります。)

歩き遍路 : 大学生、定年後男性、健脚系夫婦、フリーター、たまに30代の単身女性や外国人なども見かけます。

故人の菩提を弔うため、自分探しのため、定年退職後の夫婦の絆を強めるため、旅行気分など、四国に来る人の人間模様はさまざまです。

私の場合は、宗教的な目的はないので旅行者の部類に入ると思います。

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基本スタイル [四国八十八ヶ所(基本知識)]

お遍路さんの正装は皆さんご存知の全身白装束になります。

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上から、菅笠、白衣、輪袈裟、手甲、白ズボン、脚絆、足袋、金剛杖、頭陀袋、念珠、持鈴など、全部そろえるとピンキリですが、安くて一式1万円くらいでしょうか。

実際のところ、コンプリートな格好をしているのは子供夫婦に支えられて車で廻っている爺さん、婆さん遍路や、バスツアーでドッと押し寄せて嵐のように去っていく団体遍路に多いです。
身なりから・・・とういうことなんでしょう。

その他、白衣+輪袈裟だけという方も多いし、私服の方もけっこう見かけます。

一方で、現代の歩き遍路の場合は機能性を重視した装備になるため、私の基本スタイルも以前の記事時でも紹介したようにやや崩れたこんな格好です。

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(夏場)サングラス+白衣(長袖)+アンダーシャツ+輪袈裟+白ズボン+自転車グローブ+ランニングシューズ+リュックサック+金剛杖。
(冬場)さらにスノーボード用ウエア(上)+ネックウォーマーが追加されます。

菅笠は毎回持参していますが、かぶらずにリュックにくくりつけています。邪魔になるとおっしゃる方も多いようですが、夏場は日陰が少ない箇所も多いので熱射病対策に菅笠か帽子はあった方がいいと思います。

金剛杖は使用していますが、持鈴はうるさいので使っていません。
金剛杖には「同行二人」とか「南無大師遍照金剛」とか書かれています。これは金剛杖が弘法大師の分身であり、一緒に修行しているという意味があるようです。自転車遍路や、杖を使いこなせない方には無用の長物ですが、使いこなすとかなり便利です。(登山のときは杖として、野犬に襲われたときは武器として、さらに生い茂る草木を掻き分けたり、蜘蛛の巣を振り払ったり・・・用途多数です。)
で、長い間杖を突いているとどんどん短くなっていきます。私の杖も購入当初より10cm以上短くなってしまいました。

札所の杖置き場に放置されていた杖と比較してみました。(ほぼ新品同様だったので普段持ち歩いていない車遍路さんが置き忘れてたのでしょうか?)

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ちなみに左の緑色の杖袋が私の金剛杖です。改めて比べてみるとすっかり色も変わってしまってますね。(歩き続けた勲章かな。)

白衣は袖無し、半袖、長袖とあり「南無大師遍照金剛」と書かれています。ご朱印を押してもらう用の白衣もあります。私はどのシーズンに時間が取れるかわからないので、夏場の日焼け防止と冬の防寒を兼ねて長袖を着用しています。生地が薄いので夏場でもそんなに暑苦しくは感じません。

手甲脚絆は完全に好みだと思います。あまり装備している人は見かけません。
私は手甲の代わりに冬場は手袋、夏場は自転車用の指きりグローブを着用しています。金剛杖をずっと握っていると掌が痛くなるので自転車用グローブは意外と重宝されます。

頭陀袋も好みだと思います。小物や納経セットが入るので軽装のときは便利かもしれませんが、重装備の時には不要じゃないかな?と思います。私は使用してません。

はジョギングシューズを使用していますが、登山箇所も多いのでトレッキングシューズを履いている人も多いです。


白装束にこだわるのは抵抗があると言う方も多いでしょう。
(恥ずかしいのは最初だけなんですけどね。)
白装束じゃないといけないという決まりはありません。前述のように私服の方も多いし、白衣(上)だけ羽織っているお遍路さんも多いです。最初は私服だったけど、巡っているうちに白装束が欲しくなったという方もいました。
私は、「まずは姿から・・・」ということで揃えてみたんですけどね。

<白装束のメリット>
地元の方を始め、いろんな方から声を掛けてもらえる。
お接待を戴ける事もある。
不審者扱いされにくい。(遍路道は意外と裏道や人通りの少ない道、閑散とした集落などを歩くことも多いので・・・大阪でこんな格好してたら間違いなく不審者扱いされてしまうでしょうけどね。)


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歩き遍路のすすめ [四国八十八ヶ所(基本知識)]

四国1周を廻るのにどれくらいの日数を要すると思いますか?

全行程の距離は1,200Kmを超えると言われています。
一般的に車で7~10日間、自転車で2週間~3週間、徒歩で40~45日間程度だそうです。
当然廻り方によって日数も大きく変わりますのであくまでも目安です。

巡り方には「通し打ち」(ぶっ続けて廻る)と、「区切り打ち」(何回かに分けて廻る)があります。
定年後余暇のある方や、長い夏休みを利用した大学生では通し打ちをする人も見かけますが、大半の方は一度に時間が取れないので区切り打ちをしています。
私の場合はこれまで平成17年2月から6度にわたる区切り打ちを行い、かれこれ4年ほど費やしてようやく1番札所から59番札所まで辿り着きました。
1番から順に札所を巡っておりますが、巡り方に決まりはないようです。
行きやすい札所から始める方もいますし、「順打ち」(1番→88番)でも先の札所を巡拝してから巡った方が早いケースもあります。また、少ないですが「逆打ち」(88番→1番)の方も見かけます。

歩いて廻っている人ってどうやって毎日ルートを考えたり宿を探したりしているんだろう?って思いませんか?

自動車用やオートバイ用のマップを片手に道路標識を探しながら歩いている方もいますが、これはかなり大変です。
ほとんどの歩き遍路は歩き遍路用に作られた詳細な地図を携帯しています。
その中でもバイブル的な1冊があるので紹介しておきます。

「へんろみち保存協力会」が発刊している「四国遍路ひとり歩き同行二人」(通称?宮崎本)という歩き地図&解説本です。(http://www.iyohenro.jp/index.html

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注文して購入することもできますし、1番札所をはじめ大きな札所で購入することもできます。
この札所~札所までの地図は細かい裏道や標識のない登山道まで細かく記載されており、距離表示はもちろんのこと、標高や途中の休憩ポイント、コンビニ、遍路宿の情報も網羅されており非常に役立ちます。

それでも地図がニガテだなぁ・・・という方には、とっておきの情報が・・・
それは、この本に書かれたルート(遍路道)には至る所にこんな表示やシール等の目印があって、分岐やルートを教えてくれます。

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進行方向を教えてくれるので分岐を見逃さなければほとんど道に迷うことなく歩くことができます。

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ただ、旧道の遍路道を優先していることから、たまに表示がとんでもない方向を向いていることがあります。(お墓の中、児童公園の中、田んぼの畦道、草むらの中など・・・)

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こんな時はとりあえず表示にしたがって突っ込んでみましょう!
草むらを掻き分けて進んだ先に新たな表示が見つかったりします。
それでも表示が見つからないときは諦めてきた道を引き返しましょう(笑)

30分くらい歩いて路上に表示が見当たらないときはルートを外れている可能性があります。本当に目印が少ない道もありますが(高知県とか・・・)、不安なときは地図とにらめっこするか、地元の方に道を聞いてみましょう!

途中見かけた目印たち。

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山の中にはこんな目印もありますので見落とさないようにしましょう。

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弘法大師 空海 [四国八十八ヶ所(基本知識)]

では、弘法大師「空海」ってどんな人?

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774年(宝亀5年)に今の75番善通寺で生まれ、835年(承和2年)に亡くなったそうです。

教科書には真言密教の開祖として高野山に金剛峰寺を開き、自著「三教指帰」や、最澄と一緒に渡った804年の遣唐使、嵯峨天皇・橘逸勢と共に三筆のひとりに数えられる等々が載っている、誰でもご存知の有名な方です。

室戸岬には空海が修行したとされる御厨人窟(みくろど)があり、ここで百万遍唱えれば全ての経典を暗記できるという「虚空蔵求聞持法」を習得したと言われています。

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ここの洞窟の中から外を見ると、空と海がキレイに広がっており、その風景を見て「空海」と名乗ったと言われています。

残念ながらその写真を撮るのを忘れました・・・・


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宗教 [四国八十八ヶ所(基本知識)]

この八十八ヶ所の寺のほとんどが宗派は真言宗、すなわち弘法大師空海のゆかりの寺になります。

えっ?
お遍路してる人ってみんな真言宗の人だったの?
と、思うかもしれませんが。全然そんなことはありません。

十字架を首にぶら下げた外国人もいれば、明らかに宗教には関心がないだろうバックパッカー風の大学生もいますし、「南無妙法蓮華経」を大師堂の前で連呼している人も見たことがあります(笑)

そういう私も親の実家は浄土真宗に属しますが、当の本人は宗教と無縁の無心教者です。

でも、多くのお遍路さんは般若心経を唱えています。
手を合わせているだけの人も多いですが・・・

だからあまり宗教という概念に捉われる必要はないと思います。

いろんな宗教が混在している日本人の宗教観ってこんなもんじゃないですかね?


お遍路とは? [四国八十八ヶ所(基本知識)]

簡単に説明すると、四国四県にまたがる札所と呼ばれる88ヶ所の寺を巡礼することです。

1番札所の霊山寺から88番札所の大窪寺まで四国を時計回りにグルッと1周するような形で札所が並んでいます。

ちなみに寺に参拝することを「打つ」と言い、1番から88番まで時計回りに順番に回ることを「順打ち」、88番から1番まで反時計回りに回ることを「逆打ち」と言います。

お遍路になるために何の届けも必要はありません。
興味を持ったら一度四国に足を運んでみてはいかがでしょうか?

発心の道場 : 阿波の国(徳島県) 1番霊山寺~23番薬王寺
修業の道場 : 土佐の国(高知県) 24番最御崎寺~39番延光寺
菩提の道場 : 伊予の国(愛媛県) 40番観自在寺~65番三角寺
涅槃の道場 : 讃岐の国(香川県) 66番雲辺寺~88番大窪寺

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タグ:お遍路
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こぼうずくん [四国八十八ヶ所(番外編)]

各札所には小坊主クンが待っています。

誰が書いたんでしょう?

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ちなみに第1番霊山寺には、他に・・・

こんなキレイ?なオネーさん。

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何だ?このオッサン。

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何でこんなものが・・・?

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と、変わったモノがいろいろあります。

もちろん、仁王門には仁王さんがイカツイ顔で待ってますよ。

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とうのはまへんろ君 [四国八十八ヶ所(番外編)]

高知県を走る土佐くろしお鉄道ごめんーなはり線の各駅にはアンパンマンの作者、やなせたかし氏がデザインしたイメージキャラクターがいます。

「唐浜駅」のキャラクターが「とうのはまへんろ君」です。

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この駅は第27番札所「神峰寺(こうのみねじ)」の玄関口にあたります。

けっこうカワイイでしょ?

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思わずとうのはまへんろ君のピンバッジを買っちゃいました。


似非お遍路さん? [四国八十八ヶ所(基本知識)]

前から見るとこんな感じです。

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